副業としてエンジニアを選ぶことはできる?職探しの方法や注意点をご紹介
近年、フリーランスとして専門的な知識を生かしながら働く人が増加しています。極論として、エンジニアという仕事はパソコンとインターネット環境さえととのっていれば働けます。副業として選ぶ職としても、非常に相性のよい仕事といえるでしょう。 副業としてエンジニアを選ぶ際は、どのようにプラットフォームを探して応募するとよいのか、気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、エンジニアを副業にするメリットや注意点について、詳しくご紹介ます。
この記事の目次
エンジニアという仕事は副業にも向いている
エンジニアという仕事は、副業としても向いています。インターネットにつながったパソコンが1台あれば、はじめられる仕事でもあるといえるでしょう。エンジニアが副業と相性のよい仕事である理由を、さらに深掘りしましょう。
パソコンが1台あればどこでも作業できる
エンジニアとして働くうえで必要となる商売道具は、インターネットに接続されているパソコン1台だけです。厳密にはセキュリティ対策などのシステムが必要になる場合もありますが、一社員が自腹を切ることはないでしょう。
コロナ禍で在宅ワークを希望する人も増加しており、安全で快適に働ける職場を求める人は今後も増えることが予想されます。エンジニアは現代の生活様式にマッチした職業のひとつともいえるでしょう。
需要過多な業界で職場探しが比較的かんたん
エンジニアは需要過多の業界であり、深刻な人手不足に陥っている企業は少なくありません。しかも、IT化は現在進行形でさまざまな業界に広まっています。数年後、数十年後を見据えても、エンジニアが飽和状態になることはまずないでしょう。
そのため人材難の企業は、非正規雇用のエンジニアに頼る可能性が高いといえます。週1日、数時間だけという条件であっても、仕事を見つけることは難しくないでしょう。エンジニアは不況下においても、仕事を探すことが容易です。
エンジニアの仕事を副業で見つける方法
いくら人材に対する需要が高い業界だとしても、求めてくれる企業が見つからなければ働くことはできません。エンジニアの仕事を探す際に便利なプラットフォームにはどのようなものがあるのか、この項目で詳しくご紹介します。
クラウドソーシングでクライアントを見つける
人材を募集するクライアントと、働ける場所を探している人をマッチングさせる「クラウドソーシング」では、エンジニアの募集が盛んに行われています。たとえばクラウドワークスやランサーズといった大手サイトには、無料で会員登録して職探しをすることが可能です。
フリーランスとしてコネクションをもっていなくても、クラウドソーシングを活用すれば比較的かんたんにエンジニアになれます。エンジニアとしてのキャリアを有していれば、よりスムーズに、すき間時間を生かせる仕事を見つけられるでしょう。
クラウドソーシングのデメリットとなるのが、報酬の数十パーセント程度を手数料として差し引かれることです。クライアントとの直接取引は禁じられており、違反が発覚した場合はアカウント削除などの厳罰を受ける場合があります。
副業エージェントに登録する
最近では、実に多くの企業が副業を正式に認めています。その影響を受けて普及しているのが、副業を探す人だけを専門的にあつかう副業エージェントです。このようなサービスを提供する会社に登録すると、希望にそった仕事をプロのエージェントが見つけてくれます。
クラウドソーシングと同じように手数料が差し引かれますが、副業エージェントであれば、クライアントとの契約手続きなどにもエージェントが関与してくれます。不払いなどのトラブルも避けられ、副業に慣れていない人も安心して働けるでしょう。
コネクションを生かして働く
自らのコネクションを生かして、エンジニアとして働くという選択肢もあります。既存のルートがなくても、SNSを使ってクライアントを探せますし、エンジニアが参加するオンラインサロンなどに参加してもよいでしょう。
エンジニアにはさまざまな働き方があります。パソコンを使って自らエンジニアとして働けるほか、講師として働くという道も可能です。思わぬところから才能を発揮できる職場が見つかるかもしれません。
エンジニアを副業にする際のメリット
エンジニアを副業に選んだ場合、どのようなメリットを感じられるのでしょうか。本業以外から収入が手に入ることはもちろんメリットですが、金銭面以外にも多くの利点があります。ここではほかのメリットについて、確認しておきましょう。
スキルアップを目指すことができる
前述したとおり、エンジニアという職業は今後さらに需要を拡大すると見込まれています。専門的な技術や経験が求められる職業でもあるため、副業としてエンジニアの仕事をこなすにつれ、自然とスキルアップを果たせます。
とくに大手企業の場合、エンジニアを採用する際は、「3年以上の実務経験をもつ者」といった応募資格を設けることが一般的です。働き方次第では、副業だとしても、一定の実務経験を重ねることにより、このような応募条件をクリアできる可能性があるでしょう。
人脈を広げることができる
エンジニアを求める職場には、当然ながら多くのエンジニアが集まっています。このような、本業では会う機会の少ない人々と知り合い、人脈を広げられることも副業ならではのメリットといえるでしょう。
専門知識を豊富にもつ同僚と接すれば、より深くプログラミングについて学ぶことも可能です。あくまでも副業という立場ですので、過度な緊張感が生まれることも少なく、エンジニア仲間を作るための場として生かすこともできます。
思い切ったチャレンジがしやすい
エンジニアとしての経験が少なく、独学やスクールで学んだあとにはじめて、エンジニアとして働こうとしている人も多いのではないでしょうか。そういった人にとって、いきなりの企業勤めは緊張しがちですが、副業であれば思い切ったチャレンジがしやすいはずです。
仕事である以上、副業でも責任感をもつことはもちろん重要であるものの、これまでの経験を生かすための試運転の場にできます。フリーランスなら仕事の中身も選びやすいため、副業を通じてエンジニアとしての自信を深めることが可能です。
エンジニアを副業にする際の注意点
エンジニアという仕事を副業に選ぶメリットは多いものの、反対にデメリットを感じる場面も少なからず見られます。とくにキャリアをスタートさせる段階では注意すべきことが多いため、以下のようなデメリットがあることを把握しましょう。
初心者の報酬は安値になりやすい
エンジニアとしてのキャリアがない、あるいは少ない人の場合、報酬が安値になりがちです。フリーランスとして働く場合はとくに劣悪な労働環境になりやすく、注意が必要です。
仮に数十万円という金額の案件を引き受けられたとしても、完成させるまでに数ヶ月を要するという可能性もありえます。時給に換算すると、最低賃金を大きく割ってしまうこともめずらしくないでしょう。
キャリアアップにつながる仕事を引き受けにくい
クラウドソーシングに流れてくる仕事は、質が高いといえるものばかりではありません。悪くいえば雑用程度にしかならない仕事しか受けられないこともあります。仕事として割り切るのであればかまいませんが、キャリアアップに直結させることは困難です。
たとえば、フリーランスでエンジニアとしてのキャリアを積み、転職に生かしたいと考えているのであれば、思いどおりの成長曲線を描けるとはかぎりません。初心者でも働きやすいことと引き換えに、仕事の質が低下しがちであることは理解しておきましょう。
エンジニアが副業をはじめることは可能?
ここまでは、他業種の人がエンジニアを副業にすることが可能かどうか、という視点で解説しました。それでは、エンジニアを本業にしている人が副業することは可能なのでしょうか。どういった仕事を選びやすいのか、といった点も把握しておきましょう。
副業を認めている企業は多い
本業に影響しない範囲内という制約こそつきますが、エンジニアの副業を認めている企業は増加しています。就労規則において副業が禁じられておらず、会社の許可を得られる仕事内容であれば、問題なく副業をはじめられるでしょう。
キャリアなしで副業をはじめるよりも高報酬の案件を見つけやすい
フリーランスとして働く場合のデメリットは、質と報酬が低い案件を担当せざるをえないケースが多い点です。ただし、これはあくまでも経験が乏しいことを想定した話であり、現役として会社勤めしているエンジニアであれば、高報酬の案件を見つけやすくなります。
企業でエンジニアとして働いているという事実は、立派な実績になるのです。クライアントにとっては信頼しやすく、「大きな仕事を任せても大丈夫だろう」という認識をもちやすいでしょう。スキルアップに直結する仕事を見つけることも、容易になります。
エンジニアを副業にするなら企業に勤めることが先決
エンジニアという仕事を副業にするという目的が同じでも、エンジニアとして企業に勤めているのか、それとも他業種の仕事をしているのかによって待遇は大きく異なります。よりよい条件の副業を見つけるためには、まずはエンジニアとして企業に勤めることを目指すことが先決です。
3年以上の実務経験をもつ方であれば、エンジニアを採用する大手企業に転職することもできます。業界における認知度が高く、成長過程にある企業に勤めているという実績があれば、好条件の副業が見つかりやすく、より豊かな生活を送れるでしょう。
まとめ
エンジニアという仕事はパソコンさえあれば作業環境をととのえられるため、副業に向いています。クラウドソーシングでもエンジニアの募集は盛んに行われており、仕事を見つけることも比較的かんたんです。とはいえ実績が乏しいと、内容・金額ともに質の低い仕事が中心になることが、デメリットといえるでしょう。
エンジニアとして3年以上のキャリアをもつのであれば、まずは実績をもち、成長過程にある専門企業への転職を目指すとよいでしょう。業界内で信頼されている企業に籍をおくことにより、副業のグレードがあがりやすく、より豊かな生活を送りやすくなります。