電力

2018年9月10日 2:41 PM

本日は電力について話したいと思います。

北海道胆振東部地震によって停電が続き、コンピューター、エレベータ、冷蔵冷凍庫等が
全て機能不全になり多大な被害が出ました。農業や酪農、漁業についても物凄い被害です。

東日本大震災の際は津波によって福島の原発の電力が遮断しました。
電力が遮断しなければ決してあの様な事態にはならなかった訳ですからあの事故は多大なる
過失があったと言えます。

電力は様々なものから作られています。
まず電力の消費量が多い国ですが1位は中国、2位はアメリカ、3位は日本、4位はロシア、
5位インドと、押し並べて人口が多い国が電力を使用しています。
日本は人口が少ない中では使っている方です。

一方、国民一人当たりの使用量で見ると断トツ第1位はカナダです。
カナダは殆どの電源が水力です。湖や川などが豊富であり、人口が少ない割には
電気が安いので使用量が増えるのでしょう。
2位がアメリカ、3位が韓国、4位が日本。
一人当たり電力使用量はこのような順です。

電力の単位はワットです。これは蒸気機関の発展に貢献した人物の名です。
1889年の英国学術協会第2回総会で採用され世界共通の単位として使用されています。
電力の歴史はそう長くなく、つい最近と言っても過言ではありません。

ちなみに日本の電力会社の歴史は明治時代にまで遡ります。
明治時代に東京電燈や品川電燈が開業し鉄道が開通しました。

日本の会社で電力の販売量を見ると圧倒的に多いのが東京電力エナジーパートナーであり、
これは東京電力の子会社です。
日本は電力自由化で争っていますが東京電力は日本の電力の40%程を供給しています。
次いで中部電力、関西電力、東北電力と続きますが圧倒的に東京電力が強いです。
東京ガスなど売込みに来ていますが0.1%程度です。

ではベースロード電源は何が良いのでしょうか。

現状の日本の電源構成は1位はLNG-液化天然ガスの火力で40%、石炭の火力が33%、
石油の火力9%と82%が火力発電で賄われています。
殆どが火力に頼っているのです。
天然ガスは殆どアラスカから輸入しています。
液化天然ガスは油田やガス田から採取されマイナス162℃まで冷却し液化したものを
タンカーで運んで来ます。
それを加熱して電力にしていくのです。

2位が水力で9%、3位は新エネルギー、風力や太陽光やバイオ等でこれが7.6%。徐々に
増えています。
一方で原子力は1.7%。これは原発が殆ど止まっているからです。

環境面から見ると石炭石油天然ガスを使うことには問題があります。
地球の地下で何万年前に作られた動植物の死骸が石油や石炭になる訳ですが、それを燃やす
ことによって二酸化炭素が排出されますから環境破壊になるのです。
特に石炭は良くありません。

クリーンエネルギーには水力もありますが最たるものは原子力です。
しかし原子力はクリーンではありますが多大な金がかかります。
原子力はウランを使用します。
これが厄介なもので使用後もウラン廃棄物として残ります。
これを再生しようとしたのがもんじゅなのですが上手く行きませんでした。
ウランを貯蔵する施設が日本には無いのです。
スウェーデンでは地下500メートルに様々な対策をとった上で保管しています。
青森で実験はしていますがまだ本格的でありません。

福島の原発の燃料デブリが消滅するまで100年かかると言われています。
原子力の問題はウランが多大なる損害を与える可能性があることです。
この対策にかかる費用は莫大ですからトータルで見ると原子力が一番高いとも言えます。

いずれにしても電源を上手く配合出来ないと今回の北海道の様になってしまいます。
北海道は電力の半分を苫東厚真発電所で賄っていましたがここが機能不全になり
北海道全てが停電になってしまいました。
泊原発は現在稼働していません。
北海道には水力発電もありますが殆どが火力発電です。
ベースロード電源としてはこれではまずいのではないでしょうか。

では主要各国はどんな体制で電力を補っているのでしょうか。
カナダは水力が60%、原子力が16%。
アメリカ火力が67%、原子力が20%。
フランスは突出しており原子力が75%、水力が12%。フランスは原子力大国です。
ドイツは火力が60%。これは日本と似ています。しかしドイツは新エネルギー、
つまり太陽光やバイオ等が25%と伸びています。原子力をなくすとしているのです。
中国は火力が77%、水力が12%。
インドも似た様なもので主要各国或いは新興国も火力発電に頼っているのが現状です。

石油は無くならないと言われています。
石油が無くならなければ天然ガスもなくなりません。
また石炭は無尽蔵にあると言われています。
そういった何億年前の資源により今の文明が支えられています。
電気が無ければコンピューターは動きません。
電気が無い文明は有り得ないのです。

しかし電源にはどれにも一長一短あり何が電源として正しいのかは全く分からない
というのが正直なところです。
日本もドイツの様に原子力をなくすのか、フランスの様に原子力を推進するのか。
一概に何が良くて何が悪いか言えないのがこの問題の難しいところです。

ビートたけし氏は原発を全ての都道府県に配置すれば良いという案を示したことがあります。
原発をある地域に押し付けるのでなく全県で分担すれば良いのだという考えです。
彼の真意はさておき、問題を我が事として考えることは大切なことです。

皆様も是非電力についてよく考えて頂きたいと思います。

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