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創業者の言葉

目標

2017年03月16日

本日は目標について話したいと思います。 これは私が口酸っぱく言っていることです。

子供に目標を聞くと男の子では「プロ野球選手になりたい」とか「プロサッカー 選手になりたい」という答えが返って来ます。 女の子なら看護師や保育士やCAなどでしょうか。 これは目標というよりは夢です。 女の子の場合は実現しそうな現実的な夢を持つ子が多い様ですが男の子の場合は プロの選手などを挙げる子が多い様に思います。 夢は夢で良いのですが私が言っているのは目標です。

人が一番最初に持つ目標は受験でしょう。 中学受験、高校受験、大学受験。受験では偏差値が関係します。 偏差値は10点も上げるのは中々難しく偏差値55の人が65の大学を受けてもまず 受からないものです。

受験は人生で最初の具体的な目標だと思いますが、それについてどういう 取り組みをしたかはそれぞれでしょう。 そこには私が言う目標があって優先順位があってPDCAがあって-とここまでは 誰でも出来ます。 しかし私が最も重視している5W2H。これが難しいのです。 いつ誰がどこで何をどのようにどの位幾らで。 これがぱっと出て来るか。つまりリアリティがあるかが問題なのです。

具体性が無いと受験も上手く行かないし大抵途中で挫折します。 良い大学に行ったから-偏差値が高いから良い訳ではないし低いから悪い訳では ありません。 私は努力と目標は既に現実化していると言っているのです。 偏差値50の人が東大を受けようとは思いません。思えないでしょう。 サラリーマンがオリンピックで金メダルを取ろうとは思わないのと同じです。 人は18歳位になれば目標を立てる時にかなり現実的な目標を立てるものです。

受験の次は就職です。 就職先は大きく分ければ大企業、中小企業、官公庁があります。 また一般コースとプロコースがあります。 一般コースは何らかの会社に在籍し生涯を全うするコースです。 99.9%の人はその道を選びます。

どの企業を選ぶかということについても大学のランクや成績が影響します。 大企業であれば大学でかなり良い成績をとっていなければ受ける資格すら与え られません。一定のレベル以下では大企業には書類選考で落とされてしまいます。 推薦枠もありますがそれをもらうには大変な努力が必要です。

大抵の人間は落ちこぼれになって行きます。 『落ちこぼれという言い方はないだろう』と言う人もいるかも知れませんが、 私が言う『落ちこぼれ』とは自分が立てた目標として掲げた所を落ちる人の ことです。 落ちこぼれの何が悪いのでしょう。落ちこぼれは落ちこぼれで自覚すべきです。

一般の組織の中に入ったら次の目標には昇進や給料などがあります。 主任、課長、部長、執行役員、取締役。目標を立ててそこを目指します。 社長は別です。社長はなろうとしてなれるものではありません。 社長になりたければ独立することです。 ですがその99%は失敗するという覚悟は必要です。 創業して1年で半数は倒産します。10年続いているのは1割に過ぎません。 そして続けば成功かといえばそういうことでもないのが難しいところです。

プロであれば例えば野球なら少年野球の頃から甲子園を目指します。 しかし甲子園に行ったとしてもドラフトで指名されなければプロになれません から大学か社会人野球を目指すことになります。 ドラフト指名されても一軍に入れるか。一軍に入れても活躍出来るか。 プロの世界は僅かな人達しか成功しません。 まことに厳しい世界です。 人並み以上の訓練をし、しかも能力がなければ成功しないのです。

私は『3割打つ』と思った人は打てる可能性があると思います。 『ホームラン30本打つ』と思った人は打てる可能性があります。 年間5本しかホームランを打たない人が30本という目標は立てないからです。 私が常に言っていることですが目標とは手近にあります。 私は人間は大人になれば自分が可能な目標を立てる筈であるという仮説を 持っています。

持った目標を完遂すれば満足感や達成感はあります。 それは企業という法人にもあります。個人にもあります。家族にもあります。 国家にもあります。

目標を定義するなら、目標とは道しるべです。 道しるべとは何年後かに-1年、3年、5年後にどういうところまで行っているか 具体的姿をあらわすものです。 そういうことをしている人とそうでない人とでは結果に大きな差がつきます。 どうして差がつくのかといえば目標が無ければ努力のしようが無いからです。

例えばダイエット。 何キロ落とすと決めた人はそこに向かって努力します。漫然と痩せたいと 思っているだけでは具体的にすべきことが明確になりません。 まぁダイエットに成功したから人生に成功した訳ではないのですが。 結果的に健康になったなら良いのですが痩せ過ぎは良くありません。 そこもきちんと目標を立てれば健康を害することはない筈です。

目標とはただ数字だけではありません。 「こういう人になりたい」とか「社会の為に尽くしたい」というのも立派なこと です。金儲けだけが立派だとは思いません。 ただ私は起業しお陰様で現在700人以上の従業員を抱えています。 大きくなったと喜んでばかりはいられません。 従業員に給料を払い昇給させなければというプレッシャーを経営者として感じて います。

私は目標を達成した暁に責任が発生しない目標は目標だとは思いません。 それは自分だけのエゴイスティックなものに過ぎません。 かつて私は1,000名を雇用するという目標を立てました。 結果的に私には雇用する700人の社員に対する重大な責任が発生しています。 そういう社会的責任が発生する目標こそが目標です。

皆様も目標を必ず立てて下さい。 そして目標を立てたら責任を持って下さい。 そうすることが1年後、5年後、10年後の自分を成功に導きます。

創業者
西川三郎

ジャパニアス株式会社の創業者、西川三郎が送る”創業者語録”
1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業し、大手生命保険会社に入社。
その後、中堅エンジニアリング会社を経て、1999年にジャパニアス株式会社を創業。