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創業者の言葉

時と金

2016年08月09日

本日は時と金について話したいと思います。
私は時と金はほぼ平等であると思っています。

お金は初任給ということで考えます。
持ち家があるとか親の財産があるとかそういう場合は例外にして、一般的には
社会人は自身の給料で生活をします。
初任給も幅はありますが基本的には年齢に応じ大体同程度の金額から出発します。

時は全員に24時間与えられています。
今回は介護や育児中の人は除き、健康な社会人を前提として話を進めます。

最初にお金の話をしましょう。
お金はどういう風に使われているでしょう。
基本は衣食住です。
まず衣食住の住。
世の中持ち家が無い人が殆どでしょう。『持ち家がある』と言ってもローンを
組んでいる場合は抵当権を銀行が抑えているのですから借家と同じです。
ローンを完済した時にやっと『持ち家』になるのです。

『親から財産をもらった』等の例外はさておき、手取り20万の場合、家賃は
7万~10万円程でしょうか。大体給料の3分の1~半分は住居にお金が流れます。
次に人間は食べねばなりませんから食費が発生します。
自炊か外食かで違って来ますがどうやっても1万円はかかるでしょう。
それと着るもの。勤め人なら勤め人らしい服装をしなくてはなりません。
そこにどれだけの支出をするか。
家計簿をつけると毎月の支出が分かり収入がどの様に使われているか分かります。

衣食住は人間の最低の生活の基盤です。
しかし衣食住だけに金を使っているかといえばそうではなく、現実的には医療や
散髪、ちょっとした買物、水道光熱費や通信費もかかってきます。

お金に苦労する経験は必要です。かく言う私にも経験があります。
お金に苦労している時の支出は殆どが衣食住に関することで占められます。

ではお金に余裕が出て来るとどうなるでしょうか。
人間、衣食住の次は道楽にお金を使うようになります。
釣りやゴルフ、テニス、スキーなどです。趣味と言えば分かり易いでしょうか。
道楽は悪いことではありません。
例えそれがパチンコやたばこであっても本人が始末をつけることであって他人が
とやかく言う事ではありません。
自分で責任を負うのであれば何に金を使おうと自由です。
犯罪以外悪いことではないのです。
麻薬や違法賭博、淫行条例に引っ掛かるようなことは犯罪ですから道楽では
ありません。

お金の使い方一つとってもその人の価値観が出るものです。
衣服だって最低限のものを買うのかブランドものを買うのかによって全く違い
ます。自分にとって価値があると思えばブランドものを買うでしょう。
食事も美味しいものを食べることに価値があると思う人は高くても美味しい
ものを食べるでしょうしもったいないと思う人は我慢するでしょう。

人間の99%以上は限られたお金で生活しています。
1,000万円の収入がある人でも高額の税金を取られますから実際は大した贅沢は
していないものです。
1,500万円の収入がある人でも小遣いは数万円だったりするのが現実です。
殆どの人は限られたお金をやり繰りしているのです。

次に時についてです。
一般的には社会人の睡眠は5~7時間程度と言われますが皆様はどうでしょう。
自身の生活を考えてみて下さい。
大体睡眠が6時間、家が遠いので通勤時間に往復3時間…という具合に何に何時間
費やしているか書き出してみます。
そうすると自分が何に一番時間を使っているか分かって来ます。

営業マンが一番時間を費やすのは移動時間でしょう。
お客様のところに行くまでの時間は致し方ありません。
従って『近い方が有利だ』と言うのは当然そうでしょう。

天才は別として、大抵の人であれば時間の使い方と努力で結果が決まります。
生まれ持って頭が良い人や地頭が良い人というのは例外です。
普通の価値観を持つ人同士で勝負した時には、私は時間とお金の使い方が
合理的な方が努力をして成功を収めて行くものだと思います。
比較的成功する人や出世する人、人より優れている人とはそれが出来る人です。

『科目で大事なのは英語だ』と言う人がいますが私はそうは思いません。
通訳になるなら話は別ですが日本の多くの企業は日本語で話しています。
公用語が英語である企業は別として英語力はそう必要な訳ではありません。

私が一番必要だと思うのは算数です。高等数学ではありません。
加減乗除という単純なことです。
これが出来ない人は自己反省がありません。
例えば駄目な企業は月次をやりません。1年の決算だけです。

お金だけでなく時間もどうやったら上手く短縮できるか。
そして工面した時間を何に使うか。非常に重要です。
私はイチロー選手などの話をしているのではなく普通の勤め人の話をして
います。
余った時間をどうするか。
その時間はパチンコに行く-これで人生が成功することはないと私は確信して
います。

記録を取るとは算数なのです。
統計や確率、対数、平均の頻度値。
株価や売上、単価などは全て数字です。
数字で勝負できるところで勝負しないと人間は情緒的になります。
小説には数字が出て来ません。
情緒的というのは別の世界では大事なことですし情緒豊かな人の方が一緒にいて楽しいものですが…。

しかし自分に厳しく生きていこうと思う人はこういうことをやらなくてはいけません。
上司の言った通りにやったから成功することはないのです。
私は常に『目標を持て』と言っていますが、目標を持てば自ずとやり方が
決まります。

人間に平等に与えられている時間と金という資産についてどのように算数的に
分析しているか。
もうすぐ夏休みの人も多いでしょう。
この機会に是非一度考えてみて頂ければと思います。

創業者
西川三郎

ジャパニアス株式会社の創業者、西川三郎が送る”創業者語録”
1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業し、大手生命保険会社に入社。
その後、中堅エンジニアリング会社を経て、1999年にジャパニアス株式会社を創業。