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創業者の言葉

指導力

2016年03月07日

本日は指導力について話したいと思います。

指導とはある意図された方向に教え導くことです。
これに力をつけて指導力となります。

指導するにあたって重視することが幾つかあります。
それは指導している時間を指導する側もされる側も無駄にしてはいけないということです。
所謂お説教。これは正に時間を無駄にする行為です。
説教をするのは最も駄目な指導者と言えます。

指導するには適正な負荷を相手に与えなければいけません。
ノルマなど出来もしないことを『やれ』と言ったり未だ能力の未熟な人に対して
過大な成果を期待するのは指導に値しません。

指導は指導者の押しつけではなく、また指導者のコピーでもありません。
『俺のやるようにやれ』『俺を見習え』は指導ではなく押しつけです。
指導する部下の負荷を調整して結果を分析してあげる。
その指導を納得させ次にすべきことを考えさせ話し合いそして新しい負荷を用意する。
つまり指導力とは適正な負荷をかけてあげる力です。これが大事なのです。
往々にして『指導している』と言って全く指導になっていないことがあります。
それはその人の能力に合った負荷をかけてあげることが出来ていないということです。

良き指導者はサポーター或いは良き理解者に徹することが大事です。
指導者と言うと『俺の言うことを聞け』『俺が一番偉い』『俺の言う通りにすれば
間違いない』などと言う人がいますがこれらは全て間違いです。
これでは独裁者です。独裁者は指導者にはなれません。

一歩離れ外側から見てアドバイスをする。
本人が適正値を見つけることが出来るよう離れてみてあげる。
そして最終的に自立させる訳ですが指導される側が自ら目標を立てられる様になれば
きちんと指導していると言えるでしょう。
目標を勝手に立てて『やれ』というのは指導ではありません。
何度も言いますが押しつけです。

指導者にも指導される側にも大切なことがあります。
それは速さを身につけることです。
これは指導力とは関係はありませんが仕事に於いて一番大事なことは速さを身に
つけることなのです。
幾ら大学や専門学校で勉強して知識を得ても知識だけでは勝負には勝てません。
現場に飛び込んでいく行動力や状況を見て判断する嗅覚が必要になります。
或る意味では馬鹿に徹することです。
頭で考えてばかりいないで馬鹿に徹して場数を踏んで行くことが重要になります。

頭で考えることを優先している内は速度は上がりません。
指先や手先に落とし込んで或いは五感を使って反射的に速度を上げ五感を使って
確かめるのです。
状況判断というのは極めて感覚的なことです。
そういうことが出来るようにならないと仕事は全く捗りません。

ではそうなる為にはどうすれば良いのでしょうか。
先ずは決めてから考えることです。
『こうやろう』と決め、後から考えるのです。
考えてから決める人はいつまで経っても進歩しません。
『どうしようか』とか『やったら得か損か』などと頭で考えているだけでは前に
進んで行きません。
とにかくやる。
やってからどうなるかを考えるのです。

『やる』とはどういう仕事であれ目の前にあることを迅速に処理することです。
余計なことを考えず処理することに専念する。
目の前にあることをぱっぱとやるのです。

しかし目の前にあることを処理してばかりいると限界が来ます。
そして自己満足に終わる可能性が高くなります。
従って事前に警報を設置しておく必要があります。
目の前のことに集中していると調整機能が働かなくなり独断的に仕事が進んで行きます。
自分は偉いとか自分は出来ると錯覚するのです。
仕事は目の前にあることだけをやってれば良いということではありません。
少し休んで全体を見て考えることも大事なのです。

また判断する必要がないものは定型化しておくことも効果的です。
つまりフォームを作って迅速に処理することが出来るようにするのです。
考える必要が無くなるので他の人に頼んだりシステムに置き換えてやれる様になります。
存外判断する必要のない仕事を自分の得意分野と思い込んでいる人は次に行けない
ものです。
それは定型化して他人に任せても良いのです。
そして自分は次の仕事に向かうべきです。

また業務というのは基本的に完璧を求めると敗北します。
何故敗北するかと言えば迷って分からなくなるからです。
有名なパレートの法則というのがあります。
これは全体の20%が殆どを決めているというものです。
例えば『仕事の成果の80%は費やした時間の20%から生まれる』ということが言われて
います。言い換えると20%の力で80%の仕事をやっていることになります。

全てに完璧を求めるから上手く行かないのです。
欲張らずにやれば80%位は出来るものです。
これはゴルフスイングでも同じで基本をわきまえて軽く振れば80%位は飛びます。
これを完璧にやろうとすると100%飛ぶこともありますが30%しか飛ばないことも
あります。

100%の力で1回やるのと20%の力で5回やるのとでは理論上は使う力の量は同じです。
しかし20%の力で80%の仕事が出来るのであれば5回やれば400%の仕事が出来ます。
100%1回を一生懸命やるより効果が大なのです。

精度を調整することも重要です。
速さに対する最大の敵は迷いです。
迷いが生じるとスピードが極端に落ちてしまいます。
さっさと決めて前に進むと完成に近いものが出来ます。
それをカスタマイズして行く方が簡単なのです。
完璧を求める人は大体仕事が遅いものです。

部下を指導する上で考えるべきことは6つあります。

一つ目は自分との関わり。
これは指導者のことですが自制心-セルフコントロール出来ている人でないと
指導者になってはいけません。

二番目はチームとの関わり。
どうチームのマネジメントをするか考えなくてはなりません。

三番目はメンバーとの関わり。
どう部下との関わりをするか考えなくてはなりません。

四番目は上位者・他チームとの関わり。
つまり上位者他チームとどう関わるかです。
自分のチームのことだけ考えると独善になってしまいます。

五番目は仕事との関わり。
これは正に業務管理の問題です。

最後にコミュニケーションの関わり。
コミュニケーションをどのように位置付けるか。
コミュニケーションは色々ありますが自分のチームにおいてはどう位置付けるか
考える必要があります。

そういったことが出来ないと指導者になれません。
指導者になれない人に指導される側はたまったものではありません。
それでは永久に力を発揮出来ません。

我社はそういうことを無くしてマネジメント力を身につけましょうと言っています。
皆様も-指導する側の方もされる側の方も、指導力について今一度考えてみては
いかがでしょうか。

創業者
西川三郎

ジャパニアス株式会社の創業者、西川三郎が送る”創業者語録”
1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業し、大手生命保険会社に入社。
その後、中堅エンジニアリング会社を経て、1999年にジャパニアス株式会社を創業。