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創業者の言葉

マイストーリー

2016年02月22日

本日はマイストーリーについて話したいと思います。
マイストーリーとは自分の物語を創ることです。

人は物心ついた頃から夢や希望-芸術家やアスリートになりたいという願望を持ち
それが実現するストーリーを夢想します。
それとは異なりある程度成長し社会人になる頃から始まるストーリーもあります。
私の場合は17歳で小説家を目指したところから始まります。

自分のストーリーを考えるのは私が常に言っている計画を作ることと大体似た様なものです。
マイストーリーはどれだけ正確性があるかが重要です。願望ではないからです。
1年後、2年後、10年後、或いは生涯。どれ位のスパンで考えることが出来るか。
そのスパンによってその人のキャパシティ・潜在能力をはかることが出来ます。

私を例にとれば17歳で小説家を目指し50年経った今も格闘しています。
中々納得出来る結果が出ていませんが諦める気はありません。
それだけ執着心が強いと言えます。

例えば戦時中であれば国の為に兵士になることを強制されました。
自分が望むと望まないとに関わらず社会の変遷によって自分のストーリーは変更される場合があります。
今の時代は両親や国家がどうだという封建主義社会ではありません。
親が反対しているから駄目ということはないのです。
結婚にしてもロミオとジュリエットの様な『家同士の対立関係から結ばれるには心中しかない』というような制約はありません。

自由な時代であるからこそ何でも出来ると言えば出来ます。
実際進学については昨今言った自制心-努力さえすればある程度希望する学校に合格出来る筈です。
しかし就職はどうでしょうか。
希望通りの企業に就職出来たという人は恐らく1割もいないでしょう。
どの業界でもトップの会社に受かる人などわずかです。

私はと言えば大学卒業後に当時8番手の生命保険会社に入社しました。
その時業界1位の会社に入りたかったかと言えばそうではありません。
今思えば就職に対する意識そのものが低かったのです。
私の同期も大半の人は希望通りの就職はしていません。

縁あって或る会社にお世話になることになった-それがストーリーの始まりです。
最初から独立する人は殆どいませんし20代前半で独立して成功した人は少ないと思います。
大抵の人は会社勤めをすることになります。

では会社に入って『こういう仕事をしたい』というストーリーを描いたとしてそれは実現するでしょうか。
例えば技術職の人は『技術の仕事をしたい』と言うこと自体は叶えられることが多いでしょう。
しかし自動車会社に『エンジンの設計をしたい』と言って入社したのに実際に配属されたのはメンテナンスや試験の部署だったとはよくある話です。

自動車会社に入ったからと言って希望の設計部署に入れるかと言ったら殆どの人はそうではありません。
希望はことごとく破られるものなのです。
実際会社には『こういう人はこの部署に入れよう』という会社の方針や上層部の方針があります。
面接等を通して人事部に自分の希望を聞いてもらえますが実際それが実現することは少ないのです。

私の場合は最初の会社では希望が実現した時期もありました。
その時は良い気持ちで働いていました。
しかし希望通りの部署に入れたからハッピーかと言えばそうではありません。
嫌な上役がいてなかなか思うとおりに進まなかったり、
任せられた業務が自分には荷が重かったりする場合もあります。
ではそうなった時にどうするか。

配置転換を願い出るか辞めるか。発生する選択肢で自分のストーリーは揺らぎます。
そういう時に貴方には私がPDCAと言っているCの部分すなわち「Check」
『自分の実力』はいかなるものかと評価してくれる人がはたして周囲にいるでしょうか。
或いは親切に指導してくれる人はいるでしょうか。
例えば『自分は上司から苛められている』と言ったらその理由を教えてくれる様な人。
『貴方の実力はこの位です』と言ってくれる人がいれば教えを乞いそのアドバイスを聞いて『もう一度やってみよう』という気になれる人が側にいるでしょうか。

大抵の人は何らかの職を得て組織で生活して行きます。
よくよく考えなくてはならないのは転職です。
転職の理由は人それぞれですし私も2回転職しました。
1社にずっと勤め上げるのが良いことであるかは人それぞれであり個人の自由です。
ただ『自分がどうしたいか』というストーリーを描く中で転職或いは在職の結果が
ストーリーを叶える方向に行くか否かということは考えて頂きたいのです。

ストーリーを作っても恐らく99%以上はその通りには全く行かないと私は思います。
そうなった時にストーリーの変更をするかどうか。
往々にしてストーリーを変更すると次第に消極的になって行きます。
これは別に悪いことではありません。例えば『子供が立派に育ってくれれば良い』という親心は尊いものです。
しかし自分は犠牲になっても良いというのは私は違うと思います。

自身の欲望に対して貪欲な追求がなされているか。
これはエゴイストということではありません。
『自分がこうなりたい』ということに対する執着心があるかどうかです。
現在の状況がその欲望に対し良い状況なのか悪い状況なのかよく調べ、悪い状況であればどうするか考える必要があります。
例えば会社であれば辞めるのか残るのか考えます。
しかし悪い状況と言ってもよくよく考えれば本当にそれは他者の所為なのでしょうか。
自分には全く原因は無いのだろうかと思い返す必要があります。
私の場合は大体自分に原因があります。
大抵の人は自分に原因があるものです。無意識に自分を甘やかしているのです。

今年に入っての急激に景気が変動しています。
こうした世の中では自分をどういう風に生きて行くのか、どういう計画を立てるのかということは常に点検した方が良いでしょう。
その為には誰か-昔であれば師となる人、今なら友人や配偶者、そういう自分を客観的に見てくれる人を持つことです。
そういう存在がいない人は恐らく不幸です。
そういう人を見つけて自分の欲望(綺麗事を言っても結局欲望なのだと思いますが)
それを自らの力で叶えることに邁進して頂きたいと思います。

創業者
西川三郎

ジャパニアス株式会社の創業者、西川三郎が送る”創業者語録”
1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業し、大手生命保険会社に入社。
その後、中堅エンジニアリング会社を経て、1999年にジャパニアス株式会社を創業。