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創業者の言葉

我儘

2015年09月14日

本日は我儘についてお話しします。
我儘とは一般的には他人や周囲などの都合を考えずに自分勝手に振る舞ったり
発言したりすることを指します。
『我儘に育つ』・『我儘に振る舞う』・『我儘し放題』というように使います。
悪い意味-非難がましく自己中ということを指しているように見えます。

しかし我儘とは本当に悪いことなのでしょうか。

その対極にある言葉として我慢があります。
我慢とは耐え忍ぶ・辛抱強い・忍耐強いという意味で使われており『あの人は
我慢強い人だ』と褒め言葉として使われます。
一方で我儘は非難の言葉として使われます。

しかし我慢の慢とはよく考えれば慢心です。我の慢心ということになります。
我の慢心とは自分を偉く思い他を軽んじること。高慢。或いは我意識が強く他に
従わぬことです。

我儘も我慢も我という字を使いますが仏教用語では我は慢心を表しています。
仏教には四慢という言葉があります。
これは増上慢・卑下慢・我慢・邪慢の4つであり、我慢は自分を高く見て他人を
軽視する心のことです。

我儘は悪く言われている様ですが、逆に言うと素直-つまり自分のしたいことを
したい人と言えます。
子供が典型的な例でしょう。子供は意のままに動き自制心がありません。
子供の内はそれで良いでしょうが、子供が子供のまま大人になってしまうと常識的に
考えて如何なものかということになり非難される訳です。

よくよく漢字を紐解くと我儘は必ずしも悪い意味ではありません。
人間は元々エゴイストです。自己中心的に考えなければ生きて行けません。
他人のことばかり気にしたり、他人の為に我があるなどと格好いい事を言っても
夏目漱石は『個人主義』と言っていますし、多くの人がエゴが哲学の根本と言って
います。
寧ろ我儘は『我のまま』ということですから考えようによっては最高の言葉だと
言えるかも知れません。

反対に我慢強いと言われる人の方が曲者かも知れません。
我慢強い人とは実は心に慢心があり『本当は自分はこう思っているが親や上の人が
違うことを言っているから』と我慢して素直な振りをしている人です。
従っている振りをして心の中では大いに反抗しているのです。

皆様にお話しさせて頂くにあたり私も改めて勉強する訳ですが、言葉一つとっても
実に多くの発見があり日々自ら勉強することが大事だとつくづく感じています。

今月は大型連休があります。
休息やレジャーも大いに結構ですが、その内の一部を勉強に費やしてみては
いかがでしょうか。きっと新たな発見がある筈です。

創業者
西川三郎

ジャパニアス株式会社の創業者、西川三郎が送る”創業者語録”
1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業し、大手生命保険会社に入社。
その後、中堅エンジニアリング会社を経て、1999年にジャパニアス株式会社を創業。