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創業者の言葉

成長

2015年08月17日

本日は成長について話したいと思います。

成長とは字の如く長く成る、長じて大きくなるということです。
子供の成長、経済成長の様に使います。

物理的な大きさだけではなく能力も成長するものです。
大きさは、子供で言えば睡眠や食事、運動をすれば成長します。
しかし能力は睡眠や食事で発達するかと言えばそうではありません。
能力が発達するのはどうしてでしょう。勉強するからでしょうか。
私は競争するからだと思います。 競争が人を大きくして行くのです。

例えばクラスで一番足の速い子がいたとしましょう。
そこに留まり胡坐をかいていれば『クラスで一番速い』で終わってしまいます。
しかし『学校で一番』『地域で一番』等、上を目指せばフィールドが違って来ます。

競争は勝ち抜いて行かねばなりません。 その為にはトレーニングが必要です。
トレーニングにはトレーナーが必要です。自分ひとりでは限界があります。
トレーナー、もっと言えばコーチの様な人がいなければどんな選手であろうと
大きく成長して行くことは難しいでしょう。自分の力だけで成長した人は一人もいません。

では改めて成長とは何か考えてみましょう。
それは今まで出来なかったことが出来るようになることでしょうか。
或いはスキルが身についた、仕事が上手くできるようになる。それは成長と言えるでしょうか。

それは技術的な、個人的なものであって成長では全くないと私は思います。
単なるスキルのアップです。スキルのアップをもって成長というのは間違いです。
それは学習に過ません。

ピーター・ドラッガーという有名な経済学者は社会人が目指すべき姿について
『自らの貢献に責任を持つ人』と定義しています。
成長とは今までより大きな責任を引き受けられるようになることと定義しているのです。

私は『真摯さや責任感を身につけ人から信頼を得て人から仕事を任され世の中に対して
貢献することが出来る』-これを成長と定義づけたいと思っています。
繰り返しになりますがスキルアップは単なる技術的進歩、学習です。
スキルが上がったことにより成長したと思うのはあまりにも規模が小さい。

成長が止まった時に会社も衰退して行きます。
何故なら成長は過去の業績に基づいた自己増殖的なプロセスだからです。

大企業が成長に失敗する例を挙げてみましょう。

1、顧客価値を無視し特権に甘んじる
2、成長が急停止した市場に挑んでいる
3、独占という優位性が失われた時
4、顧客に生じた重大な価値観の変化を見逃した

例えばグーグルは電気で自動で動く自動車を開発しています。 アップルもそれに追随しています。
グーグルもいつまでも検索エンジンだけで儲かると思ってはいません。 次を模索しているのです。
アップルも昔の失敗を教訓にアイフォンを出しました。
しかしアイフォンの優位性も陰りが出て来るかも知れません。

5、新たなライバル企業が出現した

新たなライバル企業の出現は必ず出て来ます。 これを見逃した時に大企業は没落して行くのです。

それでは着実に成長を続ける大企業の原理についても例を挙げてみましょう。

1、リスクの分散 つまり一つの顧客、一つの商品に頼らないことです。
2、実現可能な目標を設定出来る
3、戦略のバランスが取れている
4、最高の価値を目指すことが出来る
5、成長へのフォーカスが出来る
6、成長のマネジメントが出来る

我社もマネジメントということに力を置かねばなりません。
きちんと指導がなされているのか。
日々行っているのは指導ではなくチェックです。
指導とはある目標に向かってどういう進展をしているか。
やり方がまずく ないか点検してあげることです。
つまり本人が気付いていない欠点や過ちを見つけ出してあげ正してあげることなのです。

ではどの様に会社は成長をしていくのでしょうか。

1、顧客の維持 現在のお客様を維持しなければいけません。
2、市場シェアの拡大 現在のお客様のシェアを拡大しなければ成長しません。
3、市場ポジショニングの設定 今の市場で3位の企業がこれから2位を目指す、
1位になるなど決めることです。
4、周辺市場への参入。 これからも今の分野だけをやるのか、幅を広げて行くのか。
5、異業種への参入。 これは自力でやるのかM&Aをするのか。
現在の市場だけではパイは限られています。それを打開する手段として異業種 への参入があります。

20年同じ仕事をやって伸びない会社は30年やっても伸びる訳がありません。
器のキャパシティに限界が来ていると私は思います。
人間が成長して行く為には必要なことが色々あります。よくよく考えなければなりません。
私は常々『目標を設定せよ』と言っていますがそれも一つです。

日常生活に埋没しているだけで、真面目にやっているだけで良いのでしょうか。
自分が成長して行く為には多くの人の知恵を頂き切磋琢磨せねばなりません。
スキルアップしたから『俺は成長している』と思ったら大間違いです。
私に言わせれば単に慣れただけです。

本当の成長とは他人が出来ないことをすることだと私は思います。
皆様も是非自分自身が、そして会社が成長するとはどういうことか考えてみて下さい。

創業者
西川三郎

ジャパニアス株式会社の創業者、西川三郎が送る”創業者語録”
1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業し、大手生命保険会社に入社。
その後、中堅エンジニアリング会社を経て、1999年にジャパニアス株式会社を創業。