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女性がシステムエンジニアに転職はあり?なし? 年収からメリット・デメリットまで徹底分析!

エンジニア基礎知識
女性がシステムエンジニアに転職はあり?なし? 年収からメリット・デメリットまで徹底分析!

数あるITエンジニア職の中で、システムエンジニアは女性にも人気の職種です。システムエンジニアへの転職を検討していて、「仕事のイメージをもっとクリアにしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。 人材不足の影響もあって、女性システムエンジニアは企業も強く求めている人材です。女性システムエンジニアに関する基礎知識や転職するメリット・デメリット、転職やキャリアアップのために必要なことを知れば、転職を具体的にイメージできます。 さまざまな不安を払拭し、一生使えるスキルを身に付けましょう。そこでこの記事では、女性システムエンジニアとして働く上でのポイントや心構えについてご紹介します。

 

システムエンジニアに転職する女性は増加中!まずは基礎知識をチェック

女性システムエンジニアは増加中ですが、業界未経験から転職するのは女性にとって一大決心です。情報リテラシーが高く堅実であるほど、「女性システムエンジニアを取り巻く環境をしっかり把握しておきたい」と考えるのではないでしょうか。まずは「企業から見た女性システムエンジニア」という視点も含め、基礎情報を解説します。

 

IT化の影響で将来性のあるシステムエンジニアが人気

AI(人工知能)やロボット関連技術の発展と社会浸透により、「将来的になくなる仕事」が多数あると予測されています。定型業務をメインとする職業を中心に、すでに機械による仕事の代替は進んでおり、将来に不安を感じる女性は多い状況です。

 

情報に敏感で堅実な女性たちは、「将来的になくならない仕事」を求めて、システム開発に必要な仕事を求める傾向にあります。さまざまなエンジニア職の中で、システムエンジニアは女性向きの特徴があり高人気です。

 

システムエンジニアの働き方

システムエンジニアはIT業界の企業で働く場合と、非IT企業で働く場合があります。IT業界で働くのは主に3パターンです。

 

・ベンダー(IT関連製品の製造元・販売供給元)に所属して、自社開発システムの設計やテストを担当

・SIer(システムインテグレータ)と呼ばれるシステム開発専門の企業に所属して、クライアントが求めるシステムの設計を担当

・クライアント企業に所属(客先常駐)して、システムの設計や運用保守を担当

 

他に、一般企業の情報システム部門に所属し、IT全般の専門家として社内システムの構築や管理を担当するパターンもあります。これを「社内SE」と呼び、所属する企業の業界はさまざまです。

 

主な仕事はマネジメントや品質管理

システムエンジニアの仕事は要件定義・基本設計・詳細設計・テスト・運用保守です。プログラミング言語を使った開発は主にプログラマーの仕事で、プログラミングをする機会はほぼありません。

 

要件定義:クライアントが求めるシステムの要件をヒアリング・分析する

基本設計:システムの構成・仕様・機能といった枠組みを設計する

詳細設計:開発する内容を具体的かつ詳細に設計する

テスト:開発したシステムに不具合がないかチェックし、修正する

運用保守:稼働中のシステムの監視やメンテナンス

 

女性システムエンジニアの割合

統計によって数値の違いはありますが、国内のシステムエンジニア全体に占める女性の割合は20%程度と言われます。女性システムエンジニアは増加中ですが、IT業界は男性社会の歴史が長かったため、業界全体の男女比で見ればまだ女性は少数派です。

 

企業によっては女性システムエンジニアの割合が10%程度の場合もあり、逆に男女比がほぼ1:1の企業もあります。創業年の若いベンチャー企業は女性の割合が高い傾向にあり、一般的なイメージとは大きく異なる企業も珍しくありません。

 

企業は女性システムエンジニアを求めている

経済産業省の発表によると、ITエンジニアは2030年に最大約79万人も不足するという試算があります。IT市場規模は右肩上がりの成長を続けていますが、人材供給数は目立って増加しておらず、すでにITエンジニアは慢性的に不足している状況です。

 

人材不足解消のために、企業は女性・シニアIT人材・外国人IT人材の採用に積極的な傾向があります。今後のIT人材需要を満たすために、女性は必要な存在です。

 

企業は女性システムエンジニアの採用により、「職場が活性化された」「人材不足が緩和された」「人材が多様化した」「対外的な企業イメージが向上した」といった効果を実感しています。

 

女性システムエンジニアの年収傾向

平均年収.jpによると、男性システムエンジニアの平均年収は638万円、女性システムエンジニアの平均年収は457万円です。国税庁の発表によると2019年度の全職種平均年収は436万円、男性の平均年収は540万円、女性の平均年収は296万円となっています。

 

男性よりは低水準ですが、女性システムエンジニアの平均年収は女性全体の平均年収を大きく超えて、全体平均も上回る水準です。

 

また平均年収.jpによると、女性システムエンジニアの年収のピークは50代前半で550万円となっています。ただし、これは女性システムエンジニアが少数派の現状での年収水準です。今後、女性システムエンジニアの層が厚くなれば、年収水準が上昇することも考えられます。

 

女性がシステムエンジニアに転職する7つのメリット

女性システムエンジニアは企業が強く求める人材でもあり、意欲さえあれば転職の門戸は開かれています。では、女性がシステムエンジニアに転職することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、7つのメリットを具体的かつ詳細に解説します。

 

一生使えるスキルが身につく

事務職の定型業務はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)によって自動化でき、実際にソフトウェアロボットの導入によって大幅なコストカット(人件費削減)・業務効率化を達成した企業は豊富です。

 

また、プログラミングの自動化も技術的に可能で、低スキルのプログラマーは需要縮小が予想されます。軽作業だけでなくPCを使った作業も自動化しようとする動きがあり、デスクワークの種類やレベルによっては将来性の懸念がある状況です。

 

しかし、システムエンジニアはシステムの要件定義や基本設計といった上流工程や、クライアントの要望を加味したテストに携わります。こういった仕事は人間による調整を必要とするので、システムエンジニアは将来性が高い職種です。新しいシステムは常に求められ、手に職がつくことは大きなメリットといえます。

 

未経験可の求人も多い

システムエンジニアが担当する工程は求人によってさまざまです。どのようなシステムを扱うかも企業によって異なります。

 

システム開発の上流工程に携わるには、クライアントの業種理解、なぜそのシステムが求められているのかを理解することが必要です。経験豊富なシステムエンジニアでも、担当システムが変われば実務レベルになるまで勉強を要します。

 

まずはシステムの理解が必要なため、初めから上流工程に携わることを求めていない求人は豊富です。さらに人材不足の影響もあり、「仕事は入社してから覚えてもらう」というスタンスの企業も増えており、未経験でもチャレンジしやすいのはメリットといえます。

 

文系出身者でも問題ない

「エンジニアといえば理系出身者」というイメージが一般的です。リケジョという言葉が生まれるほど理系に進む女性は少数派で、システムエンジニアの仕事が務まるか不安な女性も多いのではないでしょうか。

 

しかし、システムエンジニアは女性・男性問わず文系出身者も多数活躍している職種です。システムエンジニアはハードウェアの設計をする職種ではないので、基本的に物理学の知識は求められません。

 

ハードウェアの構成やソフトウェアの仕様についての全般的な知識は求められますが、文系出身者でも勉強することで十分に対応できます。ドキュメント作成の仕事も多いので、むしろ文系出身者の素養が活かせる場面は豊富です。

 

高度なデザインスキルも必要ない

女性に人気のITエンジニア職にはシステムエンジニアの他にWebデザイナーも挙げられます。Web系のITエンジニア職は女性・男性問わず人気があり、プログラミングスキルを求められにくい職種として女性が選びやすい職種です。

 

しかし、Webデザイナーにはデザインのセンスやスキルが求められます。デザインセンスは素質も影響するので、ややハードルが高いでしょう。また、デザインツールの発達により、デザインだけができる人材の将来性にも懸念があります。

 

この点、システムエンジニアは勉強すればセンスに関係なく仕事ができる職種です。将来性も高く、多くの女性におすすめできます。

 

システムエンジニアは実力主義

システムエンジニアの仕事内容は女性・男性の区別がありません。スキルさえあれば男性システムエンジニアと同等以上の仕事ができ、仕事に対する適正な評価を受けられます。初めはテストや運用保守の担当でも、スキルアップすれば女性・男性問わず上流工程も任せられるようになる職種です。

 

男性社会の歴史が長かったせいもあり相対的に数は少ないものの、女性のチームリーダーや管理職も珍しくありません。女性・男性問わず「仕事ができるかどうか」を重視されるので、努力次第で高いポジションや高収入を目指すことも可能です。

 

女性の強みが活かせる

システムエンジニアは会議やステークホルダーとのやり取りが多く、業務時間の大半がコミュニケーションに費やされるケースもあるほどです。高いコミュニケーション能力やマネジメント能力を求められますが、技術寄りの男性システムエンジニアはそれらを苦手とするケースも多くあります。

 

ここで女性のヒューマンスキルが活かせます。相手の考えや気持ちを察する能力、細かい気配りや協調性の高さは、システムエンジニアに向いたヒューマンスキルです。

 

また、男性システムエンジニアが多い中で、女性の視点・アイデアは貴重といえます。プロジェクトメンバーは男性主体であってもエンドユーザーは老若男女さまざまです。通常は発想が固定的になりがちなので、女性ならではの視点からシステムの設計ができる能力は重宝されます。

 

結婚・出産後も働きやすい

女性にとって結婚・出産は仕事に大きく影響するライフイベントです。長く仕事を続けたい女性にとって、結婚・出産後もシステムエンジニアを続けていけるか不安があるのではないでしょうか。

 

コロナ禍の影響もあってリモートワークを推進する企業は増えており、システムエンジニア職も例外ではありません。システムエンジニアの仕事はリモートワークとも親和性が高く、出社を最低限に抑えることも可能です。

 

企業によっては産休・育休の制度もあります。仮に結婚・出産を機にリタイアしたとしても、システムエンジニアとしてのキャリアはブランクがあっても活かせるので、キャリアのリスタートも可能です。

 

ここがきつい!女性システムエンジニアの4つのデメリット

システムエンジニアは「手に職をつけたい」と考える女性向きの条件がそろっており、今後は人材獲得競争の過熱や給与水準の底上げも予想されます。メリットも豊富な職種ですが、システムエンジニア特有のきつさもあるという心構えを持っておきましょう。以下で、4つのデメリットを具体的かつ詳細に解説します。

 

長時間労働になりやすい

「システムエンジニアは激務できつい」というイメージがあるかもしれませんが、これは基本的に事実です。システム開発には納期があり、納期までにクライアントが求める機能や品質を達成する必要があります。

 

納期が近づくと残業は長くなる傾向にあり、毎日のように終電帰りというケースも珍しくありません。さらに、深刻な不具合が発覚した際は緊急呼び出しもあり得ます。上流工程のしわ寄せを受ける形で、体力的にきつかったり、土日も気が休まらない状況もあったりすることはデメリットです。

 

これは下請け企業に多い状況で、大手SIerに所属すると残業は少ない傾向があります。大手SIerはクライアントから直接受注した案件、いわゆる「プライム案件」を扱うことが多く、開発やテストの工程は下請け企業に外注することが一般的です。

 

技術の理解や応用が求められる

上流工程を担当するようになると、クライアントへのシステムの説明や提案、プログラマーが実装する内容の具体的な指示といった業務を担当します。

 

クライアントの要望をシステムで実現するのがシステム開発プロジェクトです。システム全体がどのように構成されているかを技術面から理解した上で、機能や品質を達成するためにどのような技術を用いるかという応用力が求められます。

 

システムエンジニアは基本的にプログラミングをすることはありませんが、プログラミングの基礎知識、プログラミング言語に何ができるのかを理解することは必須です。

 

女性システムエンジニアが周りに少ない悩み

システムエンジニアの職場には基本的に女性が少ないので、生理痛や妊娠といった女性特有の悩みを理解してもらいにくいにはデメリットです。

 

チームリーダーや役職に就いている先輩女性システムエンジニアも見つけにくいので、キャリアアップのロールモデルから学びにくいケースもあります。職場の外にもコミュニティを広げて、フラットな関係で情報共有するのもポイントです。

 

逆に、女性が職場に少ないことはメリットとも考えられます。女性の多い職場だと女性特有の人間関係に悩まされることも多々ありますが、男性の多い女性システムエンジニアの職場は仕事に集中しやすい環境です。

 

スキルアップ・キャリアアップが難しいケースも

未経験でシステムエンジニアになると、初めから上流工程を任せられるケースは稀で、まずはテストや運用保守を担当するのが一般的です。上流工程担当者の責任は大きく、知識やスキルが認められるまでは、長期間テスト工程や運用保守で修行するケースもあります。

 

また、システムエンジニアはひとつのシステムを長期間担当し、ローンチ(稼働開始)後も機能追加や仕様変更に携わり続けるケースも珍しくありません。同じシステムに関わり続けると知識やスキルが固定化しがちで、スキルアップに限界を感じるケースもあります。

 

これは仕事を長く続けるほど大きな問題になるため、転職の際は事前に携わるシステムの種類や範囲、異動のしやすい環境かどうかを確かめることがポイントです。

 

女性システムエンジニアに必要なたった2つのこと

システムエンジニアは特殊な職場環境に依存するデメリットもありますが、心構えさえできていれば女性にとって非常に魅力的な職種です。

 

求められるスキルはさまざまですが、基本情報技術者試験を受験すれば広範囲の知識・スキルを学べます。実際に転職したら、最新技術をキャッチアップし続ける姿勢が最重要です。女性システムエンジニアに必要なたった2つのことを解説します。

 

まずはシステム開発に関する幅広い知識を吸収

システムエンジニアには未経験でもなれますが、システム開発の上流工程を担当するには幅広い知識が求められます。実務の中でも知識・スキルは磨いていけますが、環境によっては学びにくく、一定レベルに達してもスキルの証明は難しいでしょう。

 

そこでIPA(情報処理推進機構)が主催する国家試験、「基本情報技術者試験(FA)」の受験がおすすめです。基本情報技術者試験の出題範囲はシステムの設計・開発・運用を網羅的にカバーし、クライアントへの適切な提案活動やシステムの品質管理についても学べます。システムエンジニア向きの内容といえるでしょう。

 

2019年の合格率は25.7%と難易度は低くありませんが、それだけに合格者に対する企業からの信用度も高く、スキルアップ・スキル証明のために合格したい試験の筆頭です。

 

最新技術をキャッチアップし続けよう

IT関連技術の発展は早く、現在通用している技術が数年後に陳腐化するというケースはよくあります。最近ならAI・IoT(モノのインターネット)・クラウド・ビッグデータといった領域の技術的ニーズが高まっていますが、これらに対応できないシステムエンジニアは上流工程についていけないプロジェクトもあるでしょう。

 

クライアントの要望を満たすには最新技術の理解を求められるケースもありますが、基本的には個人の努力による学習を求められます。「最新技術をキャッチアップし続けられるかどうか」は現役女性システムエンジニアにとっても最大の懸念点です。

 

最新技術をキャッチアップし続けることで、市場価値の高い女性システムエンジニアであり続けられます。技術関連のニュースを日々チェックし、書籍購入補助をはじめとする学習補助制度も利用して、最新技術を学び続けることが大切です。

女性システムエンジニアとして活躍するならジャパニアス!

ジャパニアスはAI・IoT・クラウドをはじめとした先端テクノロジー事業を営んでおり、ハードウェア・ソフトウェア・インフラも含めて日本のエンジニアリング業界を支え続けています。現在はAI関連事業を中心に展開しており、1999年12月の創業以来黒字成長中です。

 

手がける案件の大部分はプライム案件で、良好な職場環境の中でキャリアアップが目指せます。全国各地に拠点があり、希望の勤務地で就業できることも強みです。女性システムエンジニアとしての転職・キャリアアップをお求めなら、ジャパニアスの中途採用枠にご応募ください。

まとめ

システムエンジニアは数あるITエンジニア職の中でも女性向きの特徴があり、文系出身者でも問題なく仕事ができる上、一生使えるスキルが身につきます。実務の中ではスキル証明が難しい場合もあるため、システムエンジニアの仕事内容を学ぶという意味でも、まずは基本情報技術者試験の合格を目指しましょう。

 

ジャパニアスは全国16拠点で女性システムエンジニアを積極採用中です。女性システムエンジニアは増加中で、働きやすい環境が整ってきています。

 

就業条件が良いプライム案件をメインに手がけており、希望の勤務地でスキルアップ・キャリアアップが目指せるのも強みです。女性システムエンジニアとしての転職をお求めなら、ジャパニアスの中途採用枠にご応募ください。

 

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