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Webエンジニアにおすすめの資格8選!仕事内容や求められるスキルとは?

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Webエンジニアにおすすめの資格8選!仕事内容や求められるスキルとは?

WebエンジニアはWebコンテンツ・スマホアプリの企画から運用までトータルにカバーする職種で、開発のスピード感を求める企業を中心に需要が拡大しています。Webエンジニアへの転職を検討していて、求められる資格やスキルが知りたい方もいるのではないでしょうか。 Webエンジニアの仕事内容やおすすめ資格、必須スキルや学んでおきたいプログラミング言語を知ることで、転職・キャリアアップが具体的に検討できます。将来性の高さも知り、転職の準備を整えましょう。そこでこの記事では、Webエンジニアの市場価値を高める資格・スキル・プログラミング言語についてご紹介します。

 

Webエンジニアに必須資格はある?

Webエンジニアになるためには何か保有資格が必要と考えるかもしれませんが、基本的に採用時の必須資格はありません。保有資格よりも、開発現場でチームの一員として仕事ができるかどうかを重視されます。

 

例えばコーディングを任されたとして、求められるレベル・スピードでコーディングができなければ、保有資格は評価の対象になりません。面接担当者からすれば、職種未経験者は開発現場で仕事ができるかどうかは不透明ですが、実務経験があれば一定レベル以上の業務遂行能力を見込めます。

 

面接時には、保有資格のある未経験者より、保有資格のない経験者のほうが有利です。ただし、未経験者は実務経験をアピールできないため、保有資格は知識・スキルの証明手段として役立ちます。

Webエンジニアにおすすめの資格8選

未経験でWebエンジニアになるには、実務経験がないという不利を保有資格でカバーすることをおすすめします。ただし、開発現場で知識やスキルを活かせなければ評価は上がらないため、資格勉強の中でしっかりとスキルを身に付けようとする意識が重要です。ここでは、Webエンジニアにおすすめの資格8選を解説します。

 

ITパスポート試験

IPA(情報処理推進機構)が主催する「ITパスポート試験(IP)」は、全ての社会人を対象としてITの共通知識を問う国家試験です。非ITエンジニアも想定したIT全般の基礎知識として、コンピュータシステムの構造やオフィスツールの活用に関する知識、論理的思考力や問題解決能力があることを問います。特別な受験資格はありません。

 

IPAの国家試験の中では最も難易度が低く、2019年度の合格率は54.3%です。試験は120分・100問の四肢択一式で、内訳はストラテジ系32問・マネジメント系18問・テクノロジー系42問となっています。試験は全国の試験会場でCBT方式により随時実施されており、受験手数料は5,700円(税込)です。

 

基本情報技術者試験

IPA(情報処理推進機構)が主催する「基本情報技術者試験(FE)」は、ITエンジニアの登竜門とされる国家試験です。IPAによるITエンジニア向けの国家試験としては最も基礎的なレベルで、情報戦略・システム開発の網羅的な基礎知識があることを問います。特別な受験資格はありません。

 

基礎レベルとはいえ難易度は低くなく、2019年度の合格率は25.7%です。試験は午前150分・午後150分のマークシート方式で、午後試験はC言語・Java・Python・アセンブラ言語(CASL II)・表計算ソフトのいずれかを選択してプログラミングの問題を解きます。

 

試験は上期・下期の一定期間、全国の試験会場でCBT方式により実施され、受験手数料は5,700円(税込)です。

 

応用情報処理技術者試験

IPAが主催する「応用情報技術者試験(AP)」は、基本情報技術者よりワンランク上のITエンジニアであることを証明する国家試験です。特別な受験資格はありません。

 

システム開発の応用的な技術的スキルに加え、予算・工程・品質の管理や、経営戦略・情報戦略における差異分析や提案書の作成スキルを問います。

 

試験の難易度はやや高く、2019年度の合格率は22.3%です。試験は午前150分のマークシート方式、午後150分の記述式となっています。試験は4月第3日曜日・10月第3日曜日に全国の試験会場で実施され、受験費用は5,700円(税込)です。

 

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定機構が運営する「PHP技術者認定試験」は、Web制作で多用されるスクリプト言語PHPの知識・スキルを認定する試験です。PHPの関連技術を網羅的に問う内容で、以下4種類の試験があります。

 

・PHP7技術者認定初級試験:ITSS(ITスキル標準)レベル1、受験料金1万2,000円(税抜)

・PHP5技術者認定初級試験:ITSSレベル1、受験料金1万2,000円(税抜)

・PHP5技術者認定上級・準上級試験:ITSSレベル2/3(70点以上で上級合格)、受験料金1万5,000円(税抜)

・PHP5技術者認定ウィザード:応募資格は上級試験90点以上、認定は無料

 

認定ウィザード以外の応募資格はありません。試験は全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターにて、ほぼ一年中開催されています。

 

HTML5プロフェッショナル認定試験

LPI-Japanが運営する「HTML5プロフェッショナル認定資格」は、フロントエンド開発において必須言語であるHTML5・CSS3・JavaScriptのスキルを認定する試験です。

 

試験区分はレベル1・レベル2の2種類があり、前者はUX(ユーザーエクスペリエンス)やレスポンシブWebデザインを考慮したWebコンテンツの制作能力、後者はJavaScriptによる動的コンテンツ制作能力やグラフィックス・アニメーションといった高度なスキルを問います。

 

レベル2の認定を受けるにはレベル1の認定が必要です。試験は全国の試験センターかオンラインで随時受験でき、受験料金はレベル1・レベル2共に1万6,500円(税込)となっています。

 

Ruby技術者認定試験

Rubyアソシエーションが運営する「Ruby技術者認定試験」は、Webアプリケーションの主要開発言語として著名なRubyによる、高水準のシステム開発能力を認定する試験です。

 

試験区分はSilver・Goldの2種類で、前者は文法・組み込みライブラリ・オブジェクト指向について、後者は実行環境・文法・組み込みライブラリ・標準添付ライブラリ・オブジェクト指向について出題されます。

 

Goldの認定にはSilverの認定が必要で、コーディングスキルに加えプログラム設計技術が証明できる内容です。試験は全国の試験センターで随時実施され、受験料金はSilverが1万6,500円(税込)、Goldは1万6,200円(税込)です。

 

Oracle Certified Java Programmer

Javaの正規ベンダーであるオラクル社が運営する「Oracle Certified Java Programmer(Java SE 11 認定資格)」は、汎用性の高いJava SE(Standard Edition)のスキルを認定する資格です。資格はBronze SE・Silver SE 11・Gold SE 11の3区分で、それぞれ対応する試験に合格すると認定されます。

 

・Bronze SE:言語未経験者向け、受験料金1万6,500円(税込)

・Silver SE 11:開発初心者向け、受験料金3万2,340円(税込)

・Gold SE 11:中上級者向け、受験料金3万2,340円(税込)

 

Gold SE 11の認定のみ、Silverの認定や旧バージョンGoldの認定が前提条件です。試験は全国の試験センターまたはオンラインで随時実施されます。

 

Javaプログラミング能力認定試験

サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する「Javaプログラミング能力認定試験」は、初学者からプログラマーまでJavaの実践的スキルを認定する試験です。試験区分は3級・2級・1級の3段階となっており、試験は札幌・東京(23区内)・名古屋・大阪・福岡の試験会場で実施されます。

 

・3級:マークシート方式、簡単なプログラムが書けるレベル。試験日は2021年6月20日(日)・2021年9月12日(日)・2022年1月30日(日)、受験料金は5,200円(税込)

・2級:マークシート方式、小規模なプログラムが書けるレベル。試験日は2021年6月20日(日)・2022年1月30日(日)、受験料金は6,400円(税込)

・1級:実技試験、仕様変更・仕様追加に対応できるレベル。試験日は2021年6月20日(日)、受験料金は7,800円(税込)

 

そもそもWebエンジニアってどんな仕事?

Webエンジニアの関連資格は多彩ですが、仕事内容を把握していなければ資格が何に活かせるのかを判断しにくいかもしれません。年収の傾向や将来性も知り、開発現場やキャリアアップをイメージしましょう。Webエンジニアの仕事内容・年収・将来性を解説します。

 

Webエンジニアの仕事内容

WebエンジニアはWebサイト・Webサービス・スマホアプリといった、Web上で利用されるシステム・アプリケーションの企画・開発・運用に携わる職種です。

 

企画のフェーズではクライアントから要求をヒアリングして仕様を決定し、開発のフェーズでは各種言語・ツールを使ってプログラミング、運用のフェーズではシステムのメンテナンスや機能追加・仕様変更を担当します。

 

職域は企業によって異なりますが、1人でWeb系システムの企画から運用までできるエンジニア、つまりWeb開発におけるフルスタックエンジニアと考えるとよいでしょう。

 

Webエンジニアの年収

求人情報サイト「求人ボックス」の公開情報(2021年4月9日時点)によると、Webエンジニアの平均年収は581万円です。ボリュームゾーンは407万円~472万円の水準ですが、給与水準の高い求人の割合が大きく、平均年収はボリュームゾーンを大きく上回ります。

 

他のエンジニア職よりもボリュームゾーンを上回る求人が多く、スキルや実績次第で高水準の年収を狙いやすい職種といえるでしょう。

 

Webエンジニアの将来性

大企業だけでなくスタートアップ企業もWebサイト・Webサービス・スマホアプリによる事業拡大に注力しており、モバイルコンテンツ市場・eコマース市場・インターネット広告市場は軒並み拡大を続けている状況です。

 

Webエンジニアの求人件数は増加傾向にある一方で、国内のIT人材は慢性的に不足しており、今後も優秀なWebエンジニアの需要拡大が見込まれます。

 

ただし、ノーコード(NoCode)ツールやローコード(LowCode)ツールの活用範囲が拡大していることもあって、単にプログラミングやデザインができるWeb系エンジニアは需要縮小も考えられるでしょう。

 

市場価値の高いWebエンジニアであり続けるには、開発環境・技術・デザイン・市場の最新動向を敏感にキャッチアップし、変化する環境の中で常に企画・開発・運用をリードできることが求められます。

 

Webエンジニアの3つの種類

WebエンジニアはWeb系システムのフルスタックエンジニアと呼べる存在で、業務範囲は多岐にわたります。役割を職種名に置き換えると、フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア・インフラエンジニアの3種です。ここからは、業務内容を3種類に分けて解説します。

 

フロントエンドエンジニア

Webコンテンツやスマホアプリの表示・操作に関する部分をフロントエンドと呼び、フロントエンドの開発に携わるのがフロントエンドエンジニアです。

 

基本的にはWebデザインや画像要素の制作はWebデザイナー、UI/UX設計(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス設計)やコーディングはフロントエンドエンジニアが担当します。

 

ユーザーが見やすく使いやすい見た目・レイアウト・階層構造に仕上げることを求められるため、コーディングスキルだけでなくデザインセンスも必要です。

 

バックエンドエンジニア

表示・操作に関する部分をフロントエンドと呼ぶのに対して、データの処理・保存といったユーザーに見えない部分をバックエンドと呼びます。バックエンドの開発を担当するのがバックエンドエンジニアです。

 

ユーザー認証やECサイトの決済処理といった、ストレージやデータベースと連携した計算・変換・保存・読み出しに関する処理を実装します。Webコンテンツはサーバーを経由する内部処理があって成り立つので、バックエンド開発の知識・スキルはWebエンジニアにとって必須です。

 

インフラエンジニア

ネットワークやサーバーといったITシステムの基盤となるものを「ITインフラ」と呼び、ITインフラの企画・設計・構築・運用・保守を担当するのがインフラエンジニアです。WebサイトやスマホアプリといったWeb系システムもITインフラを必要とします。

 

ITインフラを担当するのは、通常は専任のインフラエンジニアです。インフラエンジニアが担当するITインフラの構成はシステムによって異なり、Webコンテンツで利用するサーバーやデータベースの設計や構築をWebエンジニアが担当するケースもあります。

 

資格だけじゃない!Webエンジニアに求められるスキル

Webエンジニアの業務範囲は多岐にわたるため、他のWeb系エンジニア職よりも幅広いスキルが求められます。求められるスキルの主な領域は、プログラミング・データベース・セキュリティ・LAMP環境です。以下で、それぞれの内容を解説します。

 

プログラミングスキル

Webエンジニアにとって不可欠なのは、フロンエンド開発・バックエンド開発に対応できるプログラミングスキルです。フロントエンド開発にはHTML・CSS・JavaScript、バックエンド開発にはPHP・Ruby・Pythonといった言語を使用します。

 

ここで注意したいのは、Webエンジニアはコーディングを専門とするコーダーではなく、プログラマーあるいはシステムエンジニアであるということです。使用言語によるコーディングスキルだけでなく、プログラム設計技術も求められます。

 

データベース関連のスキル

Webコンテンツやスマホアプリで利用するデータは、サーバー内のデータベースに保存され、データベースはDBMS(データベース管理システム)で管理します。

 

Web系のシステムは多種多様なデータを頻繁にやり取りするので、Webエンジニアにはセキュアなデータベースを構築するスキルやDBMSを扱うスキルが必須です。多くのDBMSでは管理や操作の問い合わせ言語であるSQLのスキルも求められます。

 

セキュリティ管理スキル

Webコンテンツを狙ったサイバー攻撃は多様化・複雑化しており、サイバーセキュリティ対策の重要性は高まっています。不正アクセスによる個人情報の漏えいや、DoS攻撃によるサーバーダウンが起こると、企業の信頼や利益にとって大きなダメージとなるケースも珍しくありません。

 

サイバーセキュリティ対策もWebエンジニアの重要な役割で、セキュリティホールを極力排除したシステム構築やプログラミング、セキュリティインシデントに対する管理体制の構築も求められます。

 

LAMP環境スキル

Linux(サーバーOS)・Apache(Webサーバー)・MySQL(リレーショナルデータベース管理システム)・PHP/Perl/Python(オブジェクト指向プログラミング言語)のセットを「LAMP」と呼びます。LAMPはオープンソースソフトウェアの組み合わせであり、Webアプリケーションの開発・運用に適したセットとして人気です。

 

多くの企業で採用されるセットなので、習得すれば即戦力としての採用が期待できるでしょう。なお、サーバーOSをWindows Serverにした「WAMP」をはじめ、複数のバリエーションがあります。

 

Webエンジニアが学んでおきたいプログラミング言語4選

Webエンジニアはフロントエンド開発にHTML・CSS・JavaScriptを使用しますが、バックエンド開発で採用する言語は企業によって異なります。特に注目したいバックエンド言語はJava・PHP・Python・Rubyの4種です。それぞれの特徴やニーズを解説します。

 

Java

Javaは豊富なネットワーク関連機能や強力なセキュリティ機能、マルチプラットフォームといった特徴のあるオブジェクト指向プログラミング言語です。非常に汎用性が高く、WebアプリケーションやAndroidアプリ、企業の大規模システムやデジタル家電などに幅広く採用されています。

 

機能セットによって複数の「エディション」があり、最も汎用性が高いのはJava SEです。開発プロジェクトによっては、サーバーや大規模システム向けの「Java EE(Enterprise Edition)」、組み込みシステム向けの「Java ME(Micro Edition)」を利用します。

 

PHP

PHPはバックエンド言語として全世界で約80%のシェアを誇り、Webアプリケーションの開発現場では必須といえる言語です。

 

標準でDBMSと連携する機能が提供されることや、HTMLファイルにプログラムコードを組み込めることもあって、容易にWebアプリケーションを開発できます。国内の求人数は非常に多く、求人数トップのJavaに対して年収700万円以上の求人数が約2倍ある点も見逃せません。

 

Python

Pythonは簡潔で読みやすい文法や汎用性の高さが特徴的なスクリプト言語です。Webアプリケーション開発の使用言語として人気が高く、AI開発・データマイニング・統計解析といった分野でも大きなシェアを占めます。特にAI開発では必須言語となっており、将来性が特に高い言語のひとつです。

 

学習コストの低さも魅力で、プログラミング初心者でも容易に習得できます。AIはチャットボット・アクセス解析・顧客分析といったWeb関連技術にも活用されるので、早い段階で習得するのがおすすめです。

 

Ruby

Rubyは初心者でも直感的かつ少ないコード量でコーディングできることや、日本人による開発であることが特徴的なスクリプト言語です。

 

Webアプリケーション開発のためのフレームワーク「Ruby on Rails」によって迅速な開発が可能で、開発リソースの乏しいベンチャー企業を中心に高い人気を誇ります。比較的新しい言語ですが国内外でシェアを伸ばしており、将来性が期待できることもメリットです。日本語の情報源が豊富で、比較的容易に習得できます。

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ジャパニアスはAI・IoT・クラウドをはじめとした先端テクノロジー事業を営んでおり、ハードウェア・ソフトウェア・インフラも含めて日本のエンジニアリング業界を支え続けています。現在はAI関連事業を中心に展開しており、1999年12月の創業以来黒字成長中です。

 

WebコンテンツやスマホアプリはAI・IoT・クラウドといった先端技術と親和性が高く、Webエンジニアは高い将来性を期待できます。Webエンジニアとして幅広くスキルを伸ばせば、将来的な転職・キャリアアップにも有利です。

 

ジャパニアスは全国各地に拠点があり、希望の勤務地で就業できます。Webエンジニアとしての転職・キャリアアップをお求めなら、ジャパニアスの中途採用枠にご応募ください。

まとめ

WebエンジニアはWebコンテンツ・スマホアプリの企画・設計・開発・運用をトータルにカバーするので、スピード感が求められるプロジェクトや開発リソースの乏しい企業に重宝されます。実務の中で身に付く知識・スキルもキャリアアップに有利なので、資格取得によって転職のスタートラインを高めましょう。

 

ジャパニアスはAI関連事業を中心にWeb系システム開発事業も営んでおり、Webエンジニアが活躍できる場は豊富です。Webエンジニアとしての転職・キャリアアップをお求めなら、ジャパニアスの中途採用枠にご応募ください。

 

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